2012年02月29日

鮮やかなお葬式

 私が通っているキルト教室のクラスには、30代から70代のさまざまな年代の女性がチクチクと針を刺しています。
年代にこだわらず、和気あいあいと和やかなムードで楽しくおしゃべりをしながらキルティングをすることが、月2回の楽しみでもあります。
 先日、ベッドカバーサイズのキルトを完成させた方が、「これは、私のお葬式のときに棺に掛けてもらうの。」と。棺の中に入れるのではなく、あくまでも、みんなに見えるように棺に掛けてほしいと笑って言っていました。
 何年もかけてやっと出来上がった、愛着のある作品、燃やしちゃうのはもったいないじゃない。というお姉様は2枚目のベッドカバーに着手しています。
 自分の葬儀のときには、式場に今までの作品を展示してもらいたいわ〜とおっしゃるお姉様は、定年を10年以上過ぎていますが、とても多趣味でフラで汗を流すことも。
 祭壇のお花はハワイの花で作ってもらいたいそう。
 想像しただけでも、とても鮮やかなご葬儀になりそうです。

 そんな話をしていると、若い人は「うちの親も自分のお葬式のこととか考えてるのかな」と話し始めます。
 私は職業柄、親と葬儀の話をすることもよくあるのですが、一般には、子のほうからはなかなか切り出せず、むしろ避けたい話なのだとおもいます。

 自分の葬儀はこうしてほしいと希望があるのなら、エンディングノートを用意するのも一つですが、雑談の中に、葬儀の話をさらっと盛り込んでみるのもいいかもしれません。
 私も、将来の葬儀のために、作った作品は大切にとっておいて、娘に託してみようと思います。
posted by あさがおスタッフ at 23:31| Comment(0) | (本)

2012年02月25日

海が好きでも。

 つい先日、グアムで散骨のセレモニーをしてきたという散骨の業者さんとお話しをする機会がありました。
ご遺族は、海軍の軍人だった故人様の遺言を尊重してグアム散骨を希望されたそうです。散骨用の船には、ご遺族・ご親族の皆様が乗船し、それはそれは感動したセレモニーだったと言ってました。

 日本の真冬の海は極寒で、荒れることもよくあるので、今の時期はよほどのことが無い限り散骨はしないそうですが、3月以降はけっこう予約が入っているとか。

 近年、有名人などの散骨がニュースなどで報道されたりすることも影響しているのかもしれませんが、自身の遺骨を散骨してもらいたいと希望する人が増えてきたそうす。とはいえ、遺志を遺したとしても実際に自分亡き後、散骨をしてもらえるのでしょうか。

 散骨や分骨に関しては、賛否両論で、さまざまな意見があると思います。自身の思いだけではなく、家族、親族など、周りの人の理解や宗教的なことも関係してきます。
 ただ、お墓を持たない、また、身寄りが無く、お墓を守る人がいないなどの事情がある人にとってはとても良い方法なのかもしれません。

 我が家でも、散骨は時々話題に出ることがあります。我が家は夫が次男のため、代々のお墓には入りません。となると…選択肢として散骨もありなのでは?
 夫も私も自分自身は散骨もいいなと思っているのですが、我が家にも反対者がいました。娘が猛反対しています。

 自分自身だけでなく、遺族の捉え方も大きく関係してくることだけに、散骨を希望する人は周りの人にきちんと理解してもらうことが重要なんだと、実感しています。
posted by あさがおスタッフ at 23:36| Comment(0) | (本)

2012年02月22日

100歳現役をめざそう。

 「あら、明日私誕生日だわ」料理教室の次回予定日を確認していたお仲間が手帳を見ながらつぶやきました。
 83回目の誕生日を迎える手帳にはびっしりと予定が書き込まれていました。
 現役で数々の要職につき、全国を飛び回っているお元気な秘訣は歩くことだそうです。

 「ただし、この歳で1万歩はいけません。お医者さんからは1日1万歩を勧められますが、同年代の皆さんは一様にひざを痛めています。6〜7千歩で止めましょう」とやみくもに突っ走るお仲間にはやんわり警告も発しています。
 御一緒している鎌倉の散策では、足の速さと姿勢の良さに2回りも3回りも若い(?)仲間が焦ります。

 先日も舞台写真の展覧会を観て、修業を積んだ役者のまなざしから、生を重ねること、一筋に生きること、老いることは芸術と言う思いを新たにされたとのお話を伺いました。
 若い役者にはない強さ感じられ、久しぶりに大いなる刺激を受け、ドキッとさせられたとのこと。
 先輩にはいつも発奮させられます。

 また、長年小さな出版社を営んでいる友人は、この先輩のさらに二回り近く上で100歳を優に越している大先輩からも、大いに励ましを受けているとのことです。

 昨年104歳の誕生日に掛け参じた時も、100歳近くまで現役で仕事をされていた方ですので、今やりたいことは即座に「仕事です」とお答えされるほどのお元気ぶりだったそうです。

 大先輩の長生きの秘訣は嫌なことをしないこと。
 「そういう人はお金儲けが下手だからあなたも長生きするわよ・・・。あなたも100歳まで生きるから頑張れ、頑張れ」とお会いするたびに発破をかけられてくる始末だそうです。

 昨年9月の統計では日本の人口の中で100歳以上の方がここ20年ほどで10倍に膨れ上がり、今や4万人を超すほどとの報道を耳にしました。

 いつまでもお元気で、我々の希望の星でいてください。
 大往生された暁には、紅白のお饅頭がご会葬者皆様におくばりできますように・・・。


 最近、60代の方のご葬儀に連続して立ち会うはめになりました。
 第2の人生の扉を開けたばかりなのにシャットアウトしなければならない無念さが胸に迫ります。
 人の命はいつお迎えが来るか分りません。
 今を悔いなく生きるためにも前進あるのみをモットーに、先輩達を見習っていきたいと思います。
posted by あさがおスタッフ at 11:02| Comment(0) | (松)

2012年02月18日

年金問題と他人のお金

 報道番組を見れば社会保障の話、中でも年金の話題に相当な時間が使われている気がします。昨夜のNHKの夜の番組でも野田総理が出演されて、このテーマがメインの感じでした。

 今の賦課方式から積立方式にせざるを得ないという流れに見えます。たしかに、ねずみ講のようなものと揶揄される賦課方式よりも、積立方式のほうが、まだましな感じがします。
 しかし、かりに、移行することができるとしても、なんと800兆円もお金が足りないというではありませんか! 社会保障の専門家と一人は、この800兆円を数百年にわたって穴埋めしていくのが最適解だと真顔で言ってました。

 こんな話に毎日何十分も付き合わされると気分もよくないので、報道番組や新聞も見出しぐらい見るようにするというのは有効な対処法だと気づき、徐々にそのようになっています。

 ところで、葬儀の事前相談の違和感もだんだんと薄らいできて、事前に葬儀社を決めるだけでなく、金額も決めて、お金も預けて生前契約までしてしまおうという人が中にはいます。それで安心をしたいということは、わからなくはないのですが、少なくともお金まで“一括”して預けるのは止めたほうがいいと助言します。
 そもそも、状況は変わります。契約時はまともな良い会社でも、時間がたって変わらず良い会社ありつづけているかはわかりませんし、会社がなくなる可能性があります。お金が適切に返ってくる保証もありません(互助会の場合は半分は保全されます)。

 他人にお金を預けるのはリスクがあるのは誰でもわかっていることです。それが、他人が国だったり公共機関だったり、会社だったりすると、大丈夫なような気になってしまうのはどうしたことでしょう。

 自分がお金を持っているとロクなことに使わず無くなってしまうので、他人に預けて管理しておいてもらう。そして、預けられた人はきちんと管理(運用)してくれるはずだ。こうした面ももちろんあります。

 と同時に、自分のお金はケチケチに使うが、会社のお金や税金で集めた金(他人の金)は自分の懐は痛まないので大盤振る舞いする傾向がある、というのもまた確からしいことです(この結果が、800兆円という途方もない額への到達でしょう)。
 よりましな積立方式ですら、この誘惑に勝てる保証はありません。
posted by あさがおスタッフ at 13:13| Comment(0) | (道)

2012年02月17日

写真

 数年前のことですが、一人暮らしで亡くなった義父の遺品整理の現場に立ち会ったことがあります。

 部屋にあった大きな仏壇の処分に困ったことが業者さんに頼むきっかけでした。
 仏壇屋さんに相談したところ、中の御位牌をきちんとしたかたちで移動しているのなら、空の仏壇はただの箱。解体して普通にゴミにだしても大丈夫。と言われたのですが、気持ちの上で整理がつかず、専門の業者さんにお願いして、きちんとお焚きあげで供養してもらおうということになったのでした。

 業者さんが来る前に、一通り必要なものを持ち帰り、後は全て処分してもらうことになっていたので、作業の途中は少し席をはずしていたのですが、引越し屋さんのように手際よく中の荷物をトラックに積み込み、大きな仏壇は丁寧に扱ってくれました。

 最後に業者さんが処分していいかどうか迷ったものが部屋の片隅においてありました。カメラと袋に入った写真の束でした。

 とても古い、年代物のカメラと、写っているのが誰なのかわからない写真。
 他の荷物と一緒に処分してもらってもよかったのかもしれませんが、私はなんとなく手放せず、そのまま持ち帰りました。
 
 義父の交友関係は息子たちにもわからなかったようです。
 今、その写真とカメラは兄の家にある仏壇の近くに保管されています。
posted by あさがおスタッフ at 01:01| Comment(0) | (本)