2013年03月29日

斎場の規模

 家族葬を希望される方が増えていると同時に、家族葬を対象とした式場を用意している斎場も増えてきました。
 葬儀社さんの自社斎場など、最初からこじんまりした家族葬を対象とした斎場を作っていたり、また、古くからある斎場でも、費用を抑えた小規模の斎場を増設したり、今までの式場を分割して使えるようにしたりなど、少人数のご葬儀を要望される方にとってはとてもよい環境になってきたと思います。

 先日ご葬儀の立会いで伺った斎場は、交通の便が良くて格式も高く、社葬規模のご葬儀でもよく利用される斎場ですが、奥にある第二斎場と呼ばれる建物は家族葬用の斎場にリニューアルされ、小規模のご葬儀でも利用できるようになっていました。家族・親族だけではあるけれど、格式は重んじたいと考える方にはとても適した斎場になると思います。

 また、訪問させていただいた葬儀社さんの会館では、自社の斎場を家族葬限定というかたちで、ご家族のみでゆったり、リラックスできるようにと、マンションの一室を丸ごと再現し、LDKの部分でご葬儀、お部屋の部分を控室などのくつろぐスペースに、冷蔵庫や電子レンジも完備してあり、そのまま生活ができる状態の式場を用意されているところもありました。

 どのような斎場を選ぶのかという選択は、希望のご葬儀を行うための条件として大きな部分を占めると思います。ご自身やご家族が希望しているようなご葬儀ができる斎場を利用できる環境にあるのはありがたいことだと思いました。

 私もいろいろな斎場を訪問させていただいていますが、自分が住んでいる地域にもこんな斎場があったらいいのにな…など、うらやましく思ったりすることもあります。
posted by あさがおスタッフ at 14:52| Comment(0) | (本)

2013年03月24日

不満を残さないためには。

 この数日間の問い合わせの中で、「葬儀社なんてどこも同じじゃないの?電話帳みて近いところを選べばいいじゃない」というお話しを2件、立て続けにお聞きしました。

 お話しを伺うと、ご葬儀は既に終えられていて、依頼した葬儀社に対して疑問を持ち、当センターに問い合わせをしてみたとのことで、「こんなことは普通あることなのか?」というようなお問い合わせでした。
少し詳しくお聞きすると、「費用が高いと思うが、これは正当な値段なのか」とか「故人に対しての扱い方がひどかった」など、事前に少しでも知識があれば避けられたかもしれないことでした。

 費用が正当だったのかどうかは、打ち合わせや見積などの段階で、担当者がきちんと説明をしなかったのか、説明をされても、ご遺族の方がうまく理解できない状況の中で話しが進められてしまったのかなど、いろいろな状況が考えられることです。
 故人様に対しての扱いについては、後で「こんなことをされた」と訴えたとしても、それは当事者でないとわからないことであり、証拠などが無い限り、後になって解決するのは難しいことです。

 「葬儀社なんてどこも同じ」とおっしゃっていたくらいなので、事前に相談するつもりはなかったというご様子でした。事前に相談できるということをご存じなかったのかもしれません。どちらにしても、依頼した葬儀社に対して大きな不満が残るご葬儀だったということは残念でなりません。

 なんでも実際に経験してみることはそれなりに意味のあることなのかもしれませんが、葬儀については人生の中であまり何度も経験するということではなく、また、その故人様をお送りするのは一度きりのことです。

 ご葬儀を終えて落ち着いた頃、納得できない気持ちが出てきても、やり直しができないのがご葬儀です。
 事前に相談してみること、また相談するという気にはならなくても、事前に少しだけでも調べておくことによって避けられるトラブルは沢山あるということをもっと多くの方に気づいてもらえればと強く感じたと同時に、私たちも、もっと広く発信していかなくてはいけないと思いました。
posted by あさがおスタッフ at 12:07| Comment(0) | (本)

2013年03月22日

桜とお見送り

疲れからか、うつらうつらしていると、ぱっと目の前が明るくなり、何事かと慌てて周囲を見渡すと、火葬場に向かうバスは丁度桜のトンネルの真っ只中を進行中でした。

 母の危篤状態が続き、東京と実家を往復する慌しい日々を過ごし、季節の移ろいを感じる余裕も無く、その時初めて桜の季節になっていたことに気がつきました。
 あれから、7年経ちますが、その衝撃が何処か尾を引いて季節がめぐってくる度に思い出す、胸騒ぎのする特別な花になってしまった感もあります。
 
 立会いに伺うご葬儀でも桜の花は特別で、この季節になると葬儀社の担当者も他のお花とは別格に選ぶ方もいらっしゃるようです。

 昨年のご葬儀では故人様の生きかたに感動された担当者が、御霊灯の提灯の代わりに見事な枝ぶりの桜を社からのサービスとして式場両側に生けると、桜を囲んでご会葬の方々の輪が膨らんで、故人様への想いが寄せられ、皆様それぞれに印象深いお見送りとなられたご様子でした。

 先日立会ったご葬儀でも、担当者はご家族からご自宅前の公園でよくお花見をされたお話を伺い、お花畑に見立てた祭壇には満開の桜が添えられました。
 ご葬儀の間中故人様を見守っていた桜は、故人様がこよなく愛したお酒といっしょにご家族皆様の手により柩に納められました。

 今年の桜は予想に反して、一気に花開いた感があり、早くも春分のこの季節に、満開の桜の下でのお墓参りをされた方もいらっしゃいますが、ご葬儀では散り行くまでにどのようなドラマが待ち受けているのでしょうか。
 以前、桜吹雪の中のご出棺を目の当たりにして、万感胸に迫るものがありました。
posted by あさがおスタッフ at 02:22| Comment(0) | (松)

2013年03月18日

葬儀業界の人材の流動性について

 当センターの賛同社になるパターンにもいろいろありますが、葬儀社に長く勤めていて独立し、実績もできてきたので、当センターに賛同したいというところも多いです。たしかに、サラリーマンとして終身で同じ1社(数社)に長く勤めるのも稀なようです。それなりに経験がないとダメでしょうが、葬儀社を始めるには許可はいらないので、明日からでもすぐに始めることができます。

 となると、葬儀社の数は増えていく一方の感じがしますが、そこは、お客さんに支持されないと存続はできないという自然淘汰の力が働くので、廃業するところも多いと思います。そうなると、またどこかの社に勤めるというようなことになります(違う業界に行くということはあまりない、後述)。

 人材の流動性がある、という言い方もできるでしょう。この流動性は、先ほど述べたような葬儀業界内で完結するだけでなく、外部との出入りもあります。入りは、葬儀業界以外からの流入です。出は、葬儀業界から外部への流出です。

 流入は、隣接業界である返礼品業界にいた人や花屋さんにいた人から、葬儀とはまったく関係なかった人が成長産業のように思われる葬儀業界に入りたいという人まで様々です。社会状況から言っても、この流入圧力は相当強いものがあります。
 逆に、ある程度の年月を葬儀業界にいた人が、他の業界に移るということはそれほど多くないように思います(新人で葬儀が合わないと言ってすぐ辞めてしまう人も相当多いでしょうが)。

 葬儀業界で経験を積んだ人が、違う業界に行かない理由は、いろいろあるでしょうが、先日、交通事故で父親を亡くされた人と話していて、理由の一端がうかがえます。
 「突然、父親がなくなり、呆然としていた母親は、昼夜を問わず相談にのってくれ、適切に話をしてくれる葬儀社の担当者を誰よりも頼もしい存在だと思っている」

 頼りにされるという感覚を一度でも味わうと、何度でも味わいたくなる(誠実にやっている人に当てはまる話です)。
posted by あさがおスタッフ at 15:42| Comment(0) | (道)

2013年03月17日

家族葬で気をつけたいこと

 ここ数年、都市部では家族葬というご葬儀のかたちがかなり浸透し、私が対応させていただいたご相談でも、約8割の方が家族葬を望まれています。
 私がお聞きしたご相談では、家族葬を望む理由として、ご対象の方が高齢で、今ではお付き合いをしているひとがいない、ご友人たちもご高齢で会葬に来ていただくことが難しいのでというものが最も多く、次いで、ご会葬の方に気遣うことなく、家族・親族だけでゆっくりと見送りたいから、本人の希望、費用を抑えたいからなどということがあげられています。

 家族葬でのご葬儀は、近しい方、親しい方のみで執り行うため、温かみのあるご葬儀を希望されている方にはとても適したかたちだという反面、気をつけなくてはいけないこともあります。

 故人様が親しくお付き合いをしていた方以外にも、その場所に長くお住まいになっていた場合、また、ご家族が引き続きそこにお住まいになるような場合には、ご近隣の方への報告に迷われることがあると思います。
 最近では、家族葬という意味合いも浸透してきていることから、「近親者のみで執り行います(執り行いました)」などの報告で理解していただけることも多くなりましたが、ご葬儀後のまだ落ち着かれない時期に、弔問の対応に追われてしまうということにもなりかねません。
 ご近隣の方とのお付き合いについての気遣いが必要です。

 また、ご本人の希望でという場合には、「家族に大変な思いをしてほしくない」というご家族を思いやるお気持ちなども含まれているものだと思うのですが、そのことをご親族などにも納得をしていただく必要があります。

 費用面については、家族葬だから安くできると思われがちですが、場合によっては一般葬と同じくらいの費用がかかることもないことではありません。
 利用する式場や、おもてなし、また、選ぶ祭壇などによっても費用に差が出てきますが、利用する葬儀社によっても、同じ条件で費用が大きく違ってくることもありますので、可能であれば複数の葬儀社から見積をもらって比較してみることをお勧めします。
 
 故人様を想う気持ちに専念し、暖かいご葬儀を執り行っていただくためにも、家族葬をお考えの方は、周囲のことを少し見回してみてください。
posted by あさがおスタッフ at 14:31| Comment(0) | (本)