2015年08月30日

心に残る担当者

 「つい先日、葬儀は終わったのですが、葬儀社に対してどうしても納得がいかないことがあり、相談させてもらいたい」というお電話がありました。
 まず、地域をお伺いすると、東北方面でセンターでは対応が出来ない地域であり、また、センターはトラブルを未然に防いでいただくための活動をしているのでご葬儀後の事でお役にたつことが出来るかわからない旨をお伝えしたうえで、話しを聞かせていただきました。
 
 トラブルがあったのは、お母様のご葬儀の時だったそうです。
 依頼した葬儀社は数年前にお父様の時にお願いした葬儀社で、その時の対応はとても良いものだったそうです。しかし、お母様のご葬儀では、ご家族の事情により、一人娘であるご長女(ご相談者)が一人で見送ることになり、以前とてもよくしてくれたからと、その葬儀社に依頼したそうなのですが、自分ひとりだったからか、足元をみられたようだとおっしゃっていました。
 お母様の時は神道での葬儀だったことから、その旨を葬儀社に伝え、神道も大丈夫とのことで依頼されたそうですが、準備では足りないものがあり、また、神道のご葬儀では一番大切とされる儀式も中途半端な状態で行なわれ、台無しにされ、それが一番悔しいと。
 また、どう考えても仏式の作法でしょうと思うお焼香をし、それに対して異論を伝えると、「うちの神道はこうだから」と言われたそうです。

 それらを葬儀が終わってから葬儀社に訴えても、結局結果は「言った・言わない・聞いていない」の水掛け論で自分の話しは認めてもらえず、納得がいかない気持ちを引きずったままになっているとのことでした。
 
 葬儀は地域性も大きく関わりますので、わからない地域の葬儀の内容についてはセンターでもいい・悪いを判断することはできませんが、少なくともご喪家の方が納得できない状況だったことが残念でなりませんでした。

 葬儀社にとって、葬儀は日常の仕事であり、もちろんたくさんの葬儀をしていかなくてはなりませんが、一度きりの葬儀を行なうご喪家にとって葬儀社とは、大切な人を送るときに力になってくれる大きな存在で、満足のいく葬儀を行えた方はその担当者のことをずっと心に残っているでしょう。
 ただ、その逆もあり。
 母の葬儀をその担当者に台無しにされたとおっしゃるこのご相談者はその気持ちをこれからずっと引きずってしまうと思うと本当に残念だと思います。

 結局、具体的にお役にたつことはできませんでしたが、一通り話し終えたご相談者は、「なんだか癒されたし、話が出来て良かった。葬儀社に対してはまだ納得はしていないのでまだこれからもどうするか考えます」と、少し元気になられたような声でおっしゃっていました。
posted by あさがおスタッフ at 19:07| Comment(0) | (本)

2015年08月24日

初めて葬儀を出す方にとって。

 当センターは葬儀社のご紹介がメインの業務になりますが、それに伴って葬儀について分からないことや、ご相談される方が迷われていることなど、不安に思われているようなことを解消して頂き、少しでも安心して頂けるように対応させていただいています。

 初めて葬儀の事を考えなくてはならない状況になられた方からのご相談では、色々なご質問をいただくのですが、ときに、ご相談のやり取りを行なっているなかで初めてご自身が気づかれていなかった「わからないこと」につき当たることがあります。

 先日承ったご相談で、やり取りの中で色々とご質問をいただき、ご安置の事や葬儀を行なう式場のことで色々と説明をさせていただきました。ほぼご理解いただいたかと思っていたやりとりでしたが、ご相談者が葬儀社へ連絡をするという段階になったときにふと出た一言で、式場、火葬場、葬儀社の関連がうまくつながっていないということがわかり、その時点で改めて説明をさせていただいたということがありました。
 これは、その前の段階で私がもう少しうまく説明をしていればよかったと反省いたす点です。

 初めて葬儀を行なう方は、「わからないことがわからない」、これは、当たり前のことです。「何から聞いたらいいかわからない」と始まるご相談も多いです。
 
 お葬式には何度も参列したという経験はあっても、葬儀を出す側の立場になった時に初めて気がつく疑問点があるかもしれません。
 やり取りをしているうちにわからなかったことに気がつくこともあるかもしれませんので、そんなときにお役にたてればと思っています。
posted by あさがおスタッフ at 19:28| Comment(0) | (本)

2015年08月18日

担当者がどんな対応するかイメージする

 以下に紹介するのが、最近届いた体験談です。(当センターに寄せられた一般の人の体験談は、ほとんどが葬儀で後悔したというものですが)

 〜〜〜〜 従業員の説明不足や段取りの悪さ、何よりも対応の悪さが目立ちました。

喪主と一時間の打ち合わせをしたにも関わらず、指定された弔電を読まなかったり、親族の受付係の焼香を早くしてほしいために並んでいる人をわざわざ遮って通したり、受付の説明のときに質問をしたらイライラされたり、お通夜にお越しいただいた方々にもお食事を、と用意していたのに親族以外勝手に帰すなんて。せめて一言聞いていただきたかったですし、親族のみの会席なら料理を用意する前に説明が欲しかったです。無駄な出費になりました。しかも料理は美味しくない。ビールはノンアルコールばかり並べていて普通のビールが少ない。結局こちらが気を利かせなければいけない羽目になりました。

また告別式の際、焼き場までの移動を時間がないからと促すのは分かりますが一人一人への対応がひどいです。イベント会場で発するような声の大きさで、時間がないのでいいから早く乗ってください!と。大変不愉快でした。促すなら言葉を選んでほしいです。

遠くから来てくださった方々もいますし、私達親族も気を遣っているのに何故あなた方従業員が面倒臭がっているのですか?

あなた方の身内が亡くなったとき葬儀場でこんな対応されたらどう思いますか?考えたことないんですか? 気配りがなっていません。暑い中遠方からお越しくださった方々もいる中、その対応は大変失礼だと思います。私よりもずっと年上で長く生きてきているはずなのに、私よりも気が利かない気がつかないなんて…。一体教育係はどういうご指導をされてきたんですか?

一度しかない葬儀をここですることになってしまったこと、大変悔しく思います。私みたいな思いをする方がいらっしゃらないよう祈るばかりです。 〜〜〜〜


 当センターの紹介社の担当者さんは、これほどまでには、イライラさせることはないとは思いますが、一般的には、少なからず起こっていることかもしれません。
 われわれも、立会いや、事後のアンケートや電話などにおいて、ご相談者の声を聞くことがありますが、良きにつけ悪しきにつけ、なかなか本当のところを聞き出すのは難しいです。
 
 人は場面場面によって器用に振舞いをかえることもあるかも知れませんが、実際には、そんなにうまくいかないように思っています。一時的にはごまかしもきくでしょうが、長期的に見れば、やはり、良きにつけ悪しきにつけ、その人らしさが露呈してしまうでしょう。
 とするならば、葬儀社の担当者さんの場合ですと、日頃の当センターとのやりとりを通して、この人はご相談者と面談するときや現場でどういう対応しそうか推量するのも大事だということになります。それに、ご相談者からのアンケートの声などから行間を読んで、担当者さんのイメージを作っていって、適切な担当者を紹介できれば、上記のようなイライラ担当者を紹介することはある程度防げるように思います。
posted by あさがおスタッフ at 13:06| Comment(0) | (道)

2015年08月17日

お盆のお墓参り

 今年のお盆はついに実家からお墓参りにいく誘いの連絡がありませんでした。
子供のころから父が運転する車に乗ってレジャー感覚で(不謹慎ですね)お墓参りに行く年間行事くらいにしか思っていませんでしたが、大人になって、なおかつこの仕事に就いて改めてお墓参りの意味を知った気がします。
 実家のお墓は霊園で東京の郊外にありますが、家から電車で行くには遠足か?!と思われるようなところにあり、父も子供たちが喜ぶレジャーなると思ってそこの霊園に決めたと言っていましたが(それも今思うと不謹慎な気がしますが)父もさすがに後期高齢者とされる歳になって、お参りにいくのはなかなか厳しくなってきたようです。

 そろそろ地元の霊園などに改葬しようかと考えながら早4年。
 なかなか実行に移せず、いまもなおその霊園にとどまったままになっています。
 両親がなかなかお参りにいけない事はどうにかしてあげないといけないなと思う所ではありますが、いろいろな状況からなかなか行動には移せず、今のところはお仏壇にお供えをして拝んで満足してもらっている状況。

 さて、このお墓をどうするか、そろそろ真剣に考えなくてはならない時期にもなってきていると思っています。
 我が家の場合、宗教的な縛りが無いので選択肢が多いのです。
 地元の霊園にお墓を建てて改葬する、納骨堂に納骨する、お墓を手放して散骨・・などなど、他にも選択できることがあるので、家族がどうしたいのかは話し合わなくてはなりません。

 私は出てしまっている立場なので、これから先、引き継ぐ人の意見を重視したいところですが、なかなか話し合いの場が作れずにずるずると・・・。

 両親が本当にお墓参りに行けない状態になるまで引きずってしまわないように、なんとかしなくてはと思っています。
posted by あさがおスタッフ at 22:22| Comment(0) | (本)

2015年08月14日

遠い夏の日

 「遠い夏の日」とタイトルがつけられた、1枚のパステル画の絵はがきを眺めています。
 絵はがきには、お兄様からご紹介されたとのことで、当センター宛てにお兄様同様の直葬の見積りを希望され、7年前に事前相談をいただいた方の、若き日の自画像が描かれています。

 麦わら帽子をかぶった白い服の少女はスケッチブック片手に、背丈よりも高い赤と黄色のカンナの花が咲き乱れる中を、夏の強い日差しを受けながら、真っ直ぐ前を見据えて、歩いています。
 その毅然とした後姿は、まさにご相談者の生き方とも相通じるものがあるように思われます。

 丁度、直葬という言葉が一般的に広まりつつある中でのご自身のご相談で、「今まで万が一の時には、漠然とこのようにしてもらいたいと一人で考えておりましたが、大変良く分かりました。しかしながら、その時はすでに一生が終わっており、自身何一つたずさわることもできないはずなのに、客観的に冷静に考えて妙にすっきりしました。その時期が何年後になるかわかりませんが、いつか必ずお世話にあずかりますことと、後期高齢者ですが今のところ、これといって体に支障をきたすことも幸いにもございません」と見積書と説明書をお送りしたお礼状には記されておりました。

 白い服の少女のご希望は「万が一の時は火葬場に直行し、無宗教で、家族に見送ってもらえればよい。お墓は20年前に主人が亡くなった時、川口湖近くの霊園に購入済み」とのこと。
 
 便りがないのは良い知らせとばかりに、今年の夏も後を託された息子さん達からのご連絡が無いことを祈りながら、丁重なお手紙と一緒にいただいた1枚の絵ハガキ「遠い夏の日」の白い服の少女に思いを馳せております。
posted by あさがおスタッフ at 06:31| Comment(0) | (松)