2019年04月20日

「父の時もよろしくお願いします」

 先日、お母様をお見送りされたご相談者から、ご葬儀後改めてご連絡をいただきました。
 葬儀社の担当者の方にも、その様に申し上げておりますのでとの由。

 悲しみの中で何から手を付けてよいのか、これで大丈夫なのかとお気持が様々に揺れ動く中、ご相談できる担当者の存在は大きく、当センターでは見積りをお取りした後は出来るだけご紹介した社の担当者と事前に面談をされ、担当者とのコミュニケーションを図って頂くようお願いしております。

 センターがご葬儀後にお願いしておりますアンケートでも、担当者の心遣いでご葬儀を無事終えられた感謝のお気持ちを様々いただいております。

 一人娘で最愛のお父様を見送られた方からは、「ご葬儀後、担当者から手紙を頂き、心に残るご葬儀だった書いてくださり、これで良かったのかなと悩んでいた気持ちが軽くなりました」とのご報告もありました。

 また、リピーターの方から5回目の申出を頂いた折には、過去4回施行をお願いした葬儀社さんが1ヶ月前に廃業宣言をされ、担当者の方も地方にお帰りになられたばかりの時でした。
 事情をお話申し上げ、新たに葬儀社と担当者をご紹介する旨お伝えしたところ、早速に「担当者の人となりをご存知でしたら、私共の葬儀社選びの基準も、おおよそご理解いただけるものと思い、安心しております」とのご回答をいただきました。
 ご葬儀翌日には早速担当者とスタッフを初め、ご紹介したセンターにもねぎらいのお言葉と感謝のお気持が綴られたメールが届き、5回目のご葬儀も新たな担当者の手により無事執り行うことが出来、ほっとすると同時に新たなファイトが湧く思いがしたものでした。

 担当者に伺ったところ「前の方を引き継ぐプレッシャーに打ち勝つには、全て正面から向かい合いしかありません。一つひとつのお話をきちんと聞いて、言われたことは忘れないように、1つでも聞き漏らしたら、クレームに繫がることもありますので、常にいかに集中するか心がけていました」と穏やかな笑顔の中にも、毅然としたご様子でお話いただいたことが思い出されます。

 開口一番「母はこんなご葬儀がしたかったんです。ありがとうございました」とおっしゃっていただいたご葬儀では、当初病院付きの葬儀社さんがご自宅への搬送から対応しておりました。
 しかしながら、故人のお父様への配慮が足りない扱いに、お母様が心を痛めているご様子を見るに見かねたご長男様から、改めて葬儀社探しをされているとのご相談を頂きました。
 複数社の中からセンターがご紹介した社にお決めになられたのは、他社の担当者さんが自社のプランの説明を急ぐ中、ひたすら相手の立場に立って、お話を聞いてくれたことにあるとのことでした。

 御家族を中心とされた小規模なご葬儀では、ご満足がいくか否かはお値段等の問題ではなく、ひとえに葬儀を執り行う担当者の対応に掛かってくると言っても過言ではありません。
 
 ご喪家のご要望にどれだけ耳を傾け、どの様なお見送りがご提案できるか。
 いつの日か、お父様の際もお母様同様にご納得のいくご葬儀でお見送りさせていただきます。
posted by あさがおスタッフ at 23:07| (松)

2019年04月06日

満開の桜とその魅力とは・・・。

 隅田川両岸の桜並木はすでに満開の様相を呈していました。
 川面に映るネオンや行き交う屋形船の赤い提灯がアクセントとなり、それはどこか心躍る1枚の絵を見てい
るようでもありました。

 夕暮れ近く、舞台と観客席に分かれた2艘の船上では、江戸時代に流行った写し絵が150年ぶりに上映さ
れ、日本の四季を代表して桜の花が大写しになると、両岸の桜並木と相まって、辺り一面桜色に染まった風
景となり、何か特別な物に包まれ、その付近一帯がまるで時が止まったように感じられる程でした。

 その様相に、状況こそ違えども、ふと、13年前のことが思い出されました。
 それは母の葬儀を終えて、火葬場に向かう車中での出来事でした。
 バスの中でご葬儀の疲れと温かい春の日差しにうとうとしていると、急に辺りが明るくなり、ホワァとし
た空気に包まれ、思わず何事かと眼を見開くと、窓の外は淡いピンク一色の桜のトンネルの中でした。
 何かに染まったように明るく、暫し時が止まったような感覚は満開の桜のみが持つ不思議な魅力なので
しょうか。

 ご葬儀でも最近は自然志向の高まりもあり、お墓は不要とご遺骨を細かく砕き、粉末にして、樹木の下
に埋葬される方も増えて参りました。
 友人の新潟の友はたっての願いで樹木葬を望まれ、大好きだった桜の木の下に埋葬されることをご希望に
なられたとの由。

 喪主になられたお兄様からお話を聞かされた友人は、当初戸惑いもありましたが、満開の桜の下でゆっく
りと話し合えそうだと気持ちを切り替え、今では期待も徐々に膨らんできているとのことです。
 「今年は新潟まで桜を見に行ってきます」
 友人の電話口の声はどことなく弾んでいました。

 今年の満開の桜は後何日愛でることが出来ますでしょうか。
posted by あさがおスタッフ at 00:48| (松)

2019年03月24日

時代は変われども、決め手は10年前も同じです。

 当センターでは、創立当初からご葬儀を終えたご相談者に、アンケートのお願いしております。
 ご回答頂いたアンケートはこれからご相談頂く皆様へのアドバイス、担当者への励ましの他、センターに
とりましても、今後の方向性を考慮して行く上で、重要な要素の一つとも考えております。
 この10年間で、ご葬儀を取り巻く環境も表層には大分変化が見られますが、アンケートによるご喪家のお
気持の変化は如何ばかりでしょうか。

 丁度10年前の2009年に頂いたアンケートでは、
 「あさがおさんのホームページを読んで、一人で悩むよりまずはあさがおさんに相談してみよう!」とお
決めになられた方の場合は「過去に父の弟も癌で亡くし、その時は何の準備も出来ず、バタバタと病院の霊
安室の名簿の中から全く面識もない葬儀社に決めてしまい、葬儀後には高額な請求をされ、参列して頂いた
方々にご不便、ご迷惑を掛けてしまったので、父方の親戚より、お父様の際は出来る限りの準備はしておい
てね!との助言を受けておりましたが、葬儀社に知り合いも無く、ネットで検索したところ、御社のホーム
ページにたどり着きました。以前の経験から、葬儀社さん直接ではなく第3者であるあさがおさんに事前相
談ができることが利用の決め手になりました」とおっしゃっています。
 「何かの御縁であさがおさんとご紹介頂いた葬儀社さんと知り合えて、家族として立派な式ができたこと
に感謝しております。これもまじめだけが取り柄の父の日頃の行いがよかったからかしら!?」とお母様
共々お話されていらっしゃるとの由。

 また、「今回初めて身内が亡くなり、喪主である母も体調が悪く、私と弟が仕切る形になりましたが、若
い二人では、何をしてよいのか分からない中、ご紹介頂いた担当者のおかげで立派な告別式を執り行うこと
ができました」とご回答頂いた方からは、担当者の「押し売りもなく、一歩引いた立場でのお話に好感が持
て、僧侶の手配や亡くなった当日も朝早くから病院に出向き、その後の段取りなども親切に教えていただ
き、葬儀後の位牌の手配、49日法要での僧侶の手配、石材の手配も親切に対応していただきました。ご葬儀
中身内がバタバタする中、適切な指示、裏方さんに徹したお仕事ぶりには大変助かりました。母は担当者を
大変気に入り、次の時もお願いしますねと言っており、近所の友達にも口コミで良かったわよと言いふらす
と迄、言っておりました」。

 又別な方の場合は「これが父の最後の入院になるだろうと医師から告げられました。母と私は葬儀のこと
を考えなければいけない状況になりましたが、交代で病院に行くのが精一杯でした。当初病院から紹介され
るだろうし、成り行きのままでいいねと余り積極的ではありませんでした。母の希望は公共の斎場で、小さ
な葬儀にしたいとのこと。インターネットで調べ、センターのサイトを見つけ、電話番号だけを控え、5日
程前に少しためらいはありましたが、母には内緒で思い切って電話させていただきました。非常に不安な時
でしたが、担当者から何時でもまた電話をしてくださいとおっしゃっていただけた安心感で、何となくホッ
としたことを覚えております。母にはそういうNPOがあること、そこに紹介してもらった葬儀社が良さそう
だということを話し、お任せする覚悟ができました。残りの数日は父を看取ることだけに気持ちを集中する
ことができましたので、相談させていただいて良かったと思います」。

 センターがご紹介した賛同社にお決めになられたご喪家のお気持ちは、3人3様ですが、ご葬儀へのお気持
は、当時も今も余り変わりはないように思われます。
 いつの世も、先ずはお気持から。
 御葬儀はやり直しがききません。ご納得のいく方向を常日頃、考えておくことも重要です。
 
posted by あさがおスタッフ at 00:19| (松)

2019年03月17日

余命を宣告されて、ご相談される方のお気持は・・・。

 1ヶ月程前、ご自宅にお伺いし、万が一の際のご相談をさせて頂いたばかりの方の訃報を、ご紹介した賛
同社の担当者から伺い、電話口で思わず言葉に詰まってしまいました。

 お伺いした折、お歳は召していらっしゃいましたが、お顔の血色もよく、お元気そうで、ご相談を実行に
移すのはだいぶ先のことになりそうだと勝手に思い込んでおりました。

 奥様とご一緒のご相談でしたが、事の深刻さを微塵も感じさせず、「どちらが先にお世話になるかな」と
軽愚痴をたたいていらっしゃる光景を拝見しておりましたので、にわかに信じられない思いでした。

 以前、名脇役の俳優さんが余命半年であることを明らかにし、残された時間を精一杯生きることをお話さ
れ、すでに葬儀社の手配もご自分で済ませていらっしゃることを公表されていましたが、ご自身の最期はご
自分のお気持に忠実に、どこまでもご自身の意思を貫きたいと宣言されていたことが思い出されます。

 また、てきぱきと明るく張りのある声でご相談を頂いた方の場合は、当初ご両親のご相談かと勘違いする
程お元気な御様子でしたが、実際は再入院される直前のお電話でした。
 小さなお子様を抱えた、まだ若いお母様からのご相談でしたが、万が一の際に後を託す妹様の為にもと
おっしゃるお元気なお声に、ご相談に応じた未熟な当方が逆に励まされる始末でした。
 妹様から訃報が届いたのはそれから半年後でした。

 皆さん、覚悟を決めるとは言え、現実はどんなお気持だろうか。
 お元気な折、ご自身の将来のこととして事前相談をされることと、余命を宣告された後一刻一刻と迫る死
を現実なものとして捉え、受け入れざるを得ないお気持ちの差は如何ばかりか。
 未熟な当方はまだまだ結論が見出せません。

 ご葬儀の仕事に携わり、死についての客観的な言葉は巷に溢れていますが、それが現実になった時、自身
の死を直視できるような心境になれるのは、いつになるのだろうか。
 まだまだ、先が読めません。
posted by あさがおスタッフ at 16:46| (松)

2019年03月02日

直葬、この10年間の歩みは・・・。

 最近はご葬儀の儀式を省いた火葬のみをご希望の方が増え、直葬もご葬儀の一翼を担うのではと思われる
ほどになって参りました。

 当センターでも、10年程前から少しずつではありましたがご依頼を頂き、当初ご葬儀をされない驚きにマ
スコミが騒ぎ、ラジオ番組でも大きく取り上げられたのが、今では懐かしく思い出されます。

 当時、TBSラジオのトーク番組では聴取者を交え、活発に様々な意見が交換され、ご葬儀のこれからを考
えるよい機会を与えてくれたように思われました。
 
 司会者の「ご葬儀の意味を説明して来なかったお寺の責任は重い」との問いかけに、早速聴取者のタク
シーの運転手さんからは「お金をそぎ落としてしまえばそれでよいのか。菩提寺のご住職からご葬儀の意味
を教えてもらい、それを考えると簡素化に走るのは如何なものか」の反論が。
 
 一方、4年間にお身内3人様を見送った方からは、直葬賛成とのご意見も。
 現実ご葬儀で悲しんでいる暇はない。「病院で多額の費用を使い果たし、とどめにお葬式が控えていま
す。そのお葬式も葬儀社が取り仕切るようになり、便利だが、無事葬儀を終わらせたいために、葬儀社の言
いなりに少しでも良い祭壇をと思ってしまいますからね」

 また、70代の方からは「世の中、殺伐としている風潮と同じだ。独り身だけれど大勢の方のお世話にな
りました。昔の人は老い支度と言って、いざという時困らないように貯めていましたよ。出来るだけ多くの
方に立ち会ってもらいたい。誰かがちゃんとやってくれるだろう。それが人の世というものだ」

 同世代でも、一切葬儀をするなと家族に言ってありますときっぱりおっしゃる方もいらっしゃいました。

 白熱した議論の結果、聴取者の反応は直葬賛成57%、反対18%、どちらともが25%とのことでした。
 この10年間で、直葬や家族葬のことも、日常生活の中で話題として取り上げられてくるようになりまし
た。
 直葬でもお別れだけはゆっくりされたいと、様々な工夫もなされてきた現在でしたら、どの様な結果に
なったでしょうか。
 
posted by あさがおスタッフ at 20:44| (松)