2019年04月13日

人間臨終図鑑を一年に一度はめくってみる。

 忘れたころに読む本があります。「人間臨終図鑑」(山田風太郎著)です。

 この本は、古今東西の、作家やら芸術家、哲学者、科学者、芸能人、さらには、英雄やら武将、政治家、はたまた、犯罪者にいたるまで、古今東西の様々な人物の死に様を紹介し、享年別にまとめている異色な「図巻」です。

 自分と同じ年齢の項についつい眼が行きます。「51歳で死んだ人々」ページを開いてみます。
後醍醐天皇にはじまり、平賀源内、バルザック、岩崎弥太郎、岡倉天心、リルケ、マキノ省三などとそうそうたる顔ぶれです。

 たとえば、岩崎弥太郎の場合は次のようなものです。
 岩崎弥太郎は、大酒豪であったが明治17年夏頃から食欲不振となり、秋には何度か昏倒し、しばしば1升、2升の胃液を嘔くようになった。診察の結果、胃ガンと判明した。彼は「おれは男だ。いかなる病名を聞かされても驚きはしない。ただ、治る病気か治らん病気か、それだけ教えてくれ」と頼んだが、医師は最後まで本人に病名を告げなかった。明治18年2月4日、100回も吐瀉し、発声も困難となる。2月7日二人の息子に三菱の将来について毛利元就の故事をひいてからくも遺言を述べ、「腹の中が裂けるようだ。もう何もいわん」と絶命。息が絶えたあと、死んだ口から3,4升の吐物が流れ出した。

 死に様はまさに千差万別、新たなページをめくるごとに、うかうかと生きてられないとかみしめています。

 ちなみに、この本がうまれた背景は、当時、ダンテの「神曲」を自分流にアレンジした「神曲崩壊」という小説を発表していて、その副産物として、「人間臨終図巻」が生まれたということです。
posted by あさがおスタッフ at 16:07| (道)

2019年04月10日

斎場取材

 昨日、かわさき北部斎苑の斎場取材に行ってきました。

 斎場内の工事が終わり、家族葬規模の式場と、直葬の際に最期のお別れができる告別室ができたとのことで訪問させていただきました。

 今までの第一式場200名、第二式場100名規模に加え、50名(パーティションで区切ることで25名規模)と、家族葬規模の葬儀に合う式場ができ、また、直葬での葬儀の場合、火葬場ではお花入れなどの最後のお別れができなかったのですが、告別室が新たにできて、火葬炉に行く前に故人様とお別れができるスペースができました。

 先日、センターにご相談いただき、直葬での葬儀を執り行ったご相談者の方からご協力いただいたアンケートに、「私の子供時代からあったと思いますが、古いかと思いきや、明るく清潔感のある斎場でした。斎場の方の案内もわかりやすく、良かったです。」とのご回答をいただきました。

 確かに、以前私がかわさき北部斎苑に訪問したときは控室やロビーなど、古くからある斎場というイメージだったのですが、今回行って本当に明るく清潔感のある斎場になっていました。
 アンケートに書かれた通り、斎場内を案内をしてくださった職員の方の説明もわかりやすく、とても良くして下さり、気持ちの良い取材にさせていただきました。

 職員の方が、事前の段階で斎場に見学に来られる方もけっこういらっしゃるとおっしゃっていました。


 ご喪家の方にとって、葬儀はただやればいいというものではありません。
 大切な人を亡くされてすぐに何もわからないままいろいろなことを決めなくてはならないという状況で、葬儀社のいいなりになってしまうということもあると思います。
 
 ただ、葬儀社も葬儀を行う斎場も、依頼するご喪家の方は選ぶことができます。
 事前の段階であれば、葬儀社との面談や斎場の見学などもでき、いざというときに慌てることなく任せられる葬儀社に依頼して、気持ちの良い斎場で大切な人を見送ることができるのではないか、と思います。
posted by あさがおスタッフ at 22:36| (本)

2019年04月06日

満開の桜とその魅力とは・・・。

 隅田川両岸の桜並木はすでに満開の様相を呈していました。
 川面に映るネオンや行き交う屋形船の赤い提灯がアクセントとなり、それはどこか心躍る1枚の絵を見てい
るようでもありました。

 夕暮れ近く、舞台と観客席に分かれた2艘の船上では、江戸時代に流行った写し絵が150年ぶりに上映さ
れ、日本の四季を代表して桜の花が大写しになると、両岸の桜並木と相まって、辺り一面桜色に染まった風
景となり、何か特別な物に包まれ、その付近一帯がまるで時が止まったように感じられる程でした。

 その様相に、状況こそ違えども、ふと、13年前のことが思い出されました。
 それは母の葬儀を終えて、火葬場に向かう車中での出来事でした。
 バスの中でご葬儀の疲れと温かい春の日差しにうとうとしていると、急に辺りが明るくなり、ホワァとし
た空気に包まれ、思わず何事かと眼を見開くと、窓の外は淡いピンク一色の桜のトンネルの中でした。
 何かに染まったように明るく、暫し時が止まったような感覚は満開の桜のみが持つ不思議な魅力なので
しょうか。

 ご葬儀でも最近は自然志向の高まりもあり、お墓は不要とご遺骨を細かく砕き、粉末にして、樹木の下
に埋葬される方も増えて参りました。
 友人の新潟の友はたっての願いで樹木葬を望まれ、大好きだった桜の木の下に埋葬されることをご希望に
なられたとの由。

 喪主になられたお兄様からお話を聞かされた友人は、当初戸惑いもありましたが、満開の桜の下でゆっく
りと話し合えそうだと気持ちを切り替え、今では期待も徐々に膨らんできているとのことです。
 「今年は新潟まで桜を見に行ってきます」
 友人の電話口の声はどことなく弾んでいました。

 今年の満開の桜は後何日愛でることが出来ますでしょうか。
posted by あさがおスタッフ at 00:48| (松)

2019年04月02日

最期のお別れをしたい人は・・。

 少人数の家族葬を想定して準備をしていても、故人様と最期のお別れをしたいご友人や職場の方がご葬儀に参列されることもあります。
 お身内だけでの家族葬を希望され、その想定で準備をしていたところ、実際のご葬儀では故人様のお仕事仲間の方々が故人様との最期のお別れをしたいと葬儀にお越しになり、100名を超えるご葬儀になったという例もあります。

 以前、ご自身が葬儀の一切を仕切らなくてはならない一人娘であるご相談者から、お父様がお亡くなりになり、費用を極力抑えた葬儀を行ないたいとのご相談をいただきました。
 お父様とご親戚との関係もあまりよくわからず、ご相談ではご自身と親戚が来ても多分5名くらいとおっしゃっていましたが、実際には20名程のご親戚と10名ほどの故人様のご友人がご会葬に訪れ、ご葬儀後には「ご会葬の方々も予定より沢山お越し下さり、また立派な葬儀だったと仰っていました。」と、ご報告をいただきました。

 ごくお身内のみでの家族葬を希望される方はとても多くいらっしゃいますし、お身内だけでのご葬儀の方がご家族の負担が軽減されることもあるかと思います。
 義理でご会葬に来ていただくよりは、最初から近親者のみでとお伝えするほうが良い場合もあるかと思いますが、故人様との最期のお別れをしたいと心から望んでいる方もいらっしゃるかもしれません。
posted by あさがおスタッフ at 20:39| (本)

2019年03月30日

お墓参り

 先週のお彼岸に、実家の父とお墓参りに行く予定をたてていました。
 私の実家のお墓は車で1時間半、電車だと3時間以上かかるところにあります。

 父母が若かったころ、東京の郊外の霊園を選びました。
 車で1時間半くらい、ちょうどよいドライブにもなりますし、霊園の周りは自然が豊富で山も川もあります。
 子供を連れてのお墓参りに行くにはっちょうどいい、帰りに川で釣りをしたり、霊園から帰る通り道にあるレジャーランドで遊ばせてもらい、たしかに子供のころの私にとってはお墓参りは楽しいイベントとなっていました。

 父が80歳になった今、お墓参りはイベントどころではありません。

 家族が車の運転ができないので、お墓参りに行く手段は電車を使うしかありません。
 しかも、父母は高齢、乗り換えが4回もある3時間の移動は身体に堪えます。
 天気にも左右されます。今自分がいるところとその霊園付近の天気は違うこともあるのです。

 結局、お彼岸の日は霊園付近が雨予報だったため、お墓参りは後日に延期になりました。

 
 センターにご相談頂いた際、納骨先をお聞きすることがありますが、まだ納骨先は決まっていない、ということがよくあります。

 都市部では納骨堂などが増え、高齢の方でも大きな負担なくお参りができる時代になってきました。

 以前、ご相談で我が家と同じように、「両親のお墓で遠方の霊園を買ってしまったのですが、お参りは夫の運転でしたが、夫に先立たれ、高齢になった自分では一人でお参りに行くことができないので、近くのお寺にお墓を移したい」とのこと。
 
 そのお気持ち、よくわかります。

 これからお墓を求める方は、先のことも考慮して、「気軽にお参りに行きやすい」ということもお墓を選ぶ選択肢に入れていただければと思います。

 
 
posted by あさがおスタッフ at 22:29| (本)